後期臨床研修プログラム


I. 診療科の概要

   糖尿病・脂質異常症・肥満症などの代謝性疾患を対象に外来患者および入院患者の診療を行っています。日本糖尿病学会認定教育施設となっています。年間入院患者数は600名を超え、外来通院中の患者数は約7000名に上ります。科学的根拠に基づいた最適な治療の実践と、個々の患者の生活背景に配慮したきめ細かな療養指導を目指しています。同時に、各研究室では世界の最先端を担う基礎医学研究が進められ、数多くの業績を上げています。

I-1. スタッフ:

スタッフは こちら をご参照ください。

I-2. 週間スケジュール:

月曜13時00分〜17時00分:チャートラウンドおよび教授回診
第2または第3月曜 19時〜21時:月例カンファランス(症例検討など)
随時:外部から講師を招いての基礎/臨床セミナー

I-3. 教育的セミナー

 大学院生および後期内科研修医を対象に、糖尿病診療に関する系統講義を行っています。 日本糖尿病学会認定専門医受験を目標に、日本糖尿病学会編『糖尿病専門医研修ガイドブック』(診断と治療社)に準拠した16回の連続レクチャーです。 講師は、教授をはじめ当科専門スタッフが担当します。また、脂質代謝異常や動脈硬化に関するショート・レクチャーも随時行われます。

I-4. 主たる診療対象疾患

糖尿病、脂質異常症、肥満症、その他の代謝性疾患

I-5. 研究室

4つのグループに分かれ、糖尿病、肥満症、脂質代謝、動脈硬化などに関する最先端の研究が進められています。

・301K研究室:インスリンシグナル、アディポネクチンに関する研究やヒトゲノム解析など「糖尿病発症機序の解明」を目指しています。
・301S研究室:インスリン・筋収縮等によるシグナル伝達。インスリン抵抗性・糖尿病発症の分子機構。
・302・311研究室:血管合併症の病態を独創的手法により解明し、新たな診断学と治療技術の開発を目指しています。lipid.umin.ne.jp
・101研究室:動脈硬化症・糖尿病性腎症・糸球体硬化症の発症機序や治療、遺伝子治療ベクターの改良・開発。

II. 後期研修プログラム

*ここでは新内科専門医制度が開始される前のモデルケースを示しています。
 平成30年度より新内科専門医制度が開始された場合には、入局後の糖尿病専門医の取得のフローに変更が予想されますので、ご了承ください。

A. 糖尿病代謝内科後期研修:早期大学院コース

1. 概要:
後期研修医として1年間、当科を含む当院での内科専門研修あるいは研修協力施設での内科専門研修を行った後、早期に大学院に入学して主に基礎医学研究のトレーニングを積むコース。大学院1年目を内科専修期間に当てることも可能です。

2. 対象:
卒後3年目以降。将来、physician-scientistを目指す人向けのコース。

3. 研修内容:
専門研修期間は当科コンサルトチームに所属し、指導医(助手)とともに当科入院症例の治療に従事します。同時に研修医の指導も行います。当科に入院するさまざまな糖尿病症例から、効率良く糖尿病臨床をマスターすることができます。大学院入学後は主に研究に従事する生活となり、卒業までに少なくとも1〜2編の英文原著論文の作成を目指します。卒業後の進路は、ポスドク、医員あるいは助手として研究を継続する、留学する、臨床コースへの編入などが考えられます。

4. 指導体制:
糖尿病専門医あるいは研修指導医資格を持った指導医(助手)とチームを組んで診療に当たり、指導を受けます。回診では担当症例のプレゼンテーションを行い、教授、講師の指導を受けます。大学院入学後はいずれかの研究グループに所属し、グループ・リーダーの指導の下、研究を行います。

B. 糖尿病代謝内科後期研修:臨床コース

1. 概要:
糖尿病代謝内科入院中の患者のみでなく、他疾患を合併した入院糖尿病症例をも数多く経験し、幅広い診療能力を身につけます。同時に外来診療や糖尿病教室の講師などを通じて、個々の患者の生活環境や心理社会的状況に配慮した療養指導を行うためのスキルを養う。本コースを、専門医取得のための研修期間に当てることができます。

2. 対象:
卒後3年目以降。将来臨床家を目指す人の専門研修コース。

3. 研修内容:
【3年次】当科コンサルトチームに所属し、指導医(助手)とともに主に当科入院症例の治療に従事します。診断後間もない患者の初期教育入院から、進行した多彩な合併症を有する患者までさまざまな症例を経験し、糖尿病診療の基本をマスターします。また、血糖コントロールのみでなく、脂質・血圧・肥満などの総合的な代謝管理を習得します。糖尿病は3大合併症に加えて、壊疽や脳血管障害、虚血性心疾患などさまざまな疾患を合併するため、プライマリケア医としての幅広い臨床能力の習得が望まれます。
【4年次・5年次】当科コンサルトチームに所属し、指導医(助手)とともに入院症例の治療に従事します。進行した合併症を有する症例を数多く経験することに加え、当科入院患者のみでなく、外科入院症例の周術期血糖コントロールや糖尿病妊婦の管理など、通常の内科研修中には経験できない糖尿病症例のマネジメントについても学ぶ。希望により週1コマ程度の外来を担当する他、糖尿病教室講師として、患者教育にも積極的に関わる。エンパワーメントや、行動変化を促すためのアプローチについても実際の療養指導を通じて学びます。なお、いずれの期間においても、研修医の指導を行い、糖尿病・代謝病学全般に関する研鑽を積みます。修了後の進路は、医員あるいは助手として診療に従事(研修協力病院を含む)、大学院入学などが考えられます(研修重点型大学院コース参照)。なお、本コースの場合も臨床研修の妨げにならない範囲で研究を行うことが可能であり、論文博士の制度により修了後博士号取得を目指すことも可能となっています。

4. 指導体制:
糖尿病専門医あるいは研修指導医資格を持った指導医(助手)とチームを組んで診療に当たり、指導を受けます。回診では担当症例のプレゼンテーションを行い、教授、講師の指導を受けます。研修期間の一部は、研修教育病院で行うことも可能です。

C. 糖尿病代謝内科後期研修:研修重点型大学院コース

1. 概要:前述の臨床コースと同様、後期研修3年間を使って自立した専門医となるための十分な臨床能力を涵養した上で、大学院に進学するコース。

2. 対象:卒後3年目以降。臨床能力をより重視するphysician-scientist志望者向けコースとしても、将来臨床家を目指す人の学位取得コースとしても利用可能。

3. 研修内容:早期大学院コースおよび臨床コース参照。後期研修中より基礎あるいは臨床研究を開始し、研修修了後に大学院でそれを発展させることも可能。大学院1年目は原則として病棟患者を担当します。

D. E. F.その他

各個人の希望と状況に応じたフレキシブルなコースを用意するようにしています。詳細は下記イメージをクリックしてください。


III. 参考

当直:
大学院生以外は当直あり。月1〜2回程度。

外勤:
病院、企業診療所など外勤先多数。各種生活習慣病に対応できる糖尿病代謝内科医のニーズは高いです。

研修協力病院:
虎の門病院三井記念病院国立国際医療センター東京女子医科大学糖尿病センターNTT東日本関東病院関東中央病院筑波大学医学専門学群臨床医学系内科・代謝内分泌自治医科大学内分泌代謝科公立昭和病院、 自治医科大学大宮医療センター、さいたま赤十字病院、筑波記念病院、東京逓信病院など

診療科OBの就職先;
東京大学 、 東北大学 、 筑波大学 、 自治医科大学 、 東京医科大学、 神戸大学 などの内科系教授や、
国立国際医療センター国立国際医療センター、国府台病院JCHO 東京新宿メディカルセンター朝日生命成人病研究所附属病院東芝病院NTT東日本関東病院関東中央病院虎の門病院三井記念病院JR東京総合病院国立がん研究センター 中央病院東京高輪病院東京逓信病院河北総合病院調布東山病院練馬光が丘病院新山手病院、 など関連病院も多数あり。本駒込内科クリニック小畑内科医院のように診療所で地域医療に貢献している先生もいます。
関連研究施設として、 国立国際医療センター 糖尿病研究センター国立健康・栄養研究所 臨床栄養研究部理化学研究所 統合生命医科学研究センター などがあります。基礎医学系への転向もあります。

診療科医員の留学先:
National Institutes of Health, Harvard Medical School Joslin Diabetes Center, Massachusetts General Hospital, Howard Hughes Medical Institute, UCLA, UCSD, Stanford University, University of Texas Southwestern Medical Center, Salk Institute, University of Pennsylvania他、糖尿病・脂質代謝・動脈硬化・肥満研究の超一流ラボ多数。

専門医取得について:
日本糖尿病学会認定専門医が取得可能。本学会に3年以上所属し、認定教育施設における3年以上の糖尿病臨床研修を行っている者で、申請時に日本内科学会認定内科医を取得していることが条件。最短で取得するためには、卒後3年目4月中には日本内科学会および日本糖尿病学会の両者に入会しておくのが望ましいです。


女性医師のサポートについて:
当科では、男性医師のみならず、女性医師のキャリアサポートを積極的に行っております。東京大学医学部附属病院には、病院職員専用の 東大病院いちょう保育園 があります。日本糖尿病学会も 「女性糖尿病医をpromoteする委員会」 にて積極的にサポートをしております。



参照サイト

東京大学医学部附属病院 総合研修センター

東京大学 大学院医学系研究科

お問い合わせ先

〒113-8655
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科
担当者:鈴木 亮(庶務幹事・医局長) 
募集に関するお問い合わせはこちらからお願いします。

大学院

東京大学大学院 医学系研究科 医学博士課程 内科学専攻
平成30年度入学 学生募集

入試要項配布期間

平成29年5月8日〜平成29年7月28日
大学院係 03-5841-3309 (直通:平日9:00〜17:00) e-mail: in@m.u-tokyo.ac.jp

願書受付期間

平成29年7月19日〜平成29年7月28日

入学試験実施日
筆記試験 平成29年10月19日
口述試験 平成29年10月20日

合格発表日
平成29年11月24日

参照サイト

東京大学 大学院医学系研究科

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